King Gnuさんの「泡」をピアノカバーしました!
楽譜はこちら
【Piascore】https://store.piascore.com/scores/112466
【ココロはミュージシャン】https://www.kokomu.jp/sheet-music/14849
King Gnuさんの楽譜を制作するのは「三文小説」以来2曲目となります。
ボコーダーのサウンドをはじめ楽曲のほぼ全てが電子音で構成され、曲調も歌詞も前衛的な印象のこの曲。
もともとはアルバム「CEREMONY」の後にリリースされる予定だったみたいですね。
メジャーシーンの中心にいるバンドが前作アルバムのキャッチーでロックな音楽性から一変し、このような楽曲を出してくるとは度肝を抜かれました。
常田さんの芸術性の高さが窺えます。
King Gnuさんは個人的にもよく聴くので、リリースされた時に弾けないかなぁと思いながら聴いてみたものの…
数秒で「無理無理!!💦」となり諦めていました笑
しかし何度か聴いているうちにふと思ったのですが…
実はコード進行がはっきりしているんです。しかもJ-POPによく使われる、非常に聞き馴染みのある進行です。
もともとこちらの楽曲は以前常田さんが中心となり活動されていたプロジェクト”Srv.Vinci“の楽曲「ABUKU」のリメイクとなっています。(動画はこちら)
元の曲と聴き比べてみても、King Gnu版「泡」はあくまでもJ-POPとして成立させようという意思が垣間見えます。
そうは言っても芸術性が高く、アレンジが難しい楽曲であることには変わりありません。
しかし最近停滞気味だったモチベーションを奮い立たせるきっかけにしたいと思い、思い切って挑戦してみることにしました!
◆アレンジについて◆
演奏難易度は
★★★★☆です。
可能な限り原曲を再現できるようアレンジしましたが、あまりにも左右でリズムを合わせ辛いような箇所はピアノで弾きやすいようにアレンジしたりもしています。
◆演奏上のアドバイス◆
・出だしのフレーズをまずはものにしましょう。
1つ1つの和音を大事に響かせてください。メロディラインが右手の上の音から左手、右手和音の内声へと移っていきます。
メロディの流れが途絶えてしまわないように注意して演奏してください。
・弾きにくい連符続きの箇所は1小節ずつ、右手と左手それぞれの動きを確認しながら丁寧に練習してください。
ピアノの蓋をしめてリズム打ちだけでリズムのタイミングを確認するのも良い練習になります。
・合わせにくい箇所ほどメロディラインを聴きながら演奏しましょう。
(例えば「♪わかってりゃもっと…」のフレーズは左手がメロディで、「♪清らかに…」の部分から右手とリズムがずれます。メロディのリズムを崩さないように弾くことを第一に意識するだけでも弾きやすくなります。)
その他楽譜だけでイメージがつかない場合は原曲や楽譜の演奏動画を参考にしながら練習してください。
・全体的にぼやっとした雰囲気のある曲ですが、【D】のサビ部分ははっきりと強調し特に気持ちを込めて演奏しましょう。
右手が和音を掴みながらメロディを演奏します。指の移動が忙しくなるので、指使いを確認しながら丁寧に練習してください。
◆実際に演奏してみて◆
最初に自分で演奏してみた時はリズムの感覚を掴むのが難しかったですが、一度慣れてからは仕上がるのが早かったです。
冒頭演奏していて、なんとなくぼやっとした和音の前衛的な響きがドビュッシーなどフランス印象派の作品を演奏している感覚に近いものを感じました…!
【D】からのサビのメロディが1番この曲でJ-POPを感じられる部分なので、ここに来ると凄く安心感があります笑
この曲の独特な雰囲気が、演奏していてとても心静まるような気持ちになりました!
非常に記譜の仕方に悩む曲で楽譜で表現する難しさを痛感しましたが、楽譜としてある程度形にできたのは少し自信になったかなと思います!
ただ動画が全然再生されず結構寂しいので、よろしければ是非ご視聴よろしくお願い致します😂